第1ステップ:ブラシを用意する

1:クリスタでカスタムブラシをダウンロードする

基本の雲

無料のものを探します。雲水彩ブラシというものを使うことにしました。他のブラシでやっても面白いかもしれません。

基本の雲2

CLIPSTUDIOで開いてダウンロードします。

基本の雲3 基本の雲4

2:ダウンロードしたものを使う

ここからどう使うのかをぐぐっています…。

サブツールの場合

[サブツール]パレットに素材をドラッグ&ドロップすると、サブツールを読み込めます。

590_material_plt_0027.jpg

だそうです。試してみます。

確かに素材の中に「雲水彩ブラシ」が入っていました。

基本の雲5

ここからドロップできました。

基本の雲6

きちんと描けるかためしてみます。

基本の雲7

OKです。これでブラシの準備は終わりです。

第2ステップ:グラデーションを使って青空をつくる

1:グラデーションとは何か

グラデーション:色や濃淡を連続した階調で表現すること(コトバンクより)

2:クリスタでグラデーションをつくる

左側にグラデーションツールがあります。まずはそこをクリックしましょう。

基本の雲8

描画色から背景色をクリックして、ツールプロパティを開きます。

基本の雲9

青色はR67,G136,B206、白色はR255,G255,B,255でグラデーションを決めます。

詳細設定を押して色を入力していきます。

基本の雲10

ノードは2つにします。

基本の雲11 基本の雲12 基本の雲13

これで完成です。

3:クリスタでグラデーションを塗っていく

実際に塗っていきます。線を描くようにして、グラデーションの度合いを決めます。GIFで説明してみます。

雲の基礎GIF

ここからちょうどいいグラデーションの度合いにしていきます。今回はこれくらいの割合です。容姿のサイズはA4を横にしたサイズ(210mm×297mmにしておきます。)

雲の基礎の描き方1

第3ステップ:雲を描いていく

1:ステップ1でつくったブラシの設定をする

色を白にして、試しに適当に描いてみます。レイヤーも雲用に作っておきましょう。これもGIFで説明します。

雲の基礎GIF2

2:雲の配置を考える

問題はこうした雲をどのように配置するかです。今回はS字に配置していきます。S字の薄い線は補助線として別のレイヤーを作りました。最初は大体のイメージでいいです。あとから加えたり、削ったりしていきます。

雲の基礎の描き方2

3:消しゴムを雲水彩ツールにする

ブラシで付け足したり、消しゴムなどでけずっていきます。この際、消しゴムも雲水彩ブラシにします。ステップ1と同じように、素材をドロップするだけです。

基本の雲14

と、思いましたが、なぜか消しゴムに雲水彩ブラシを追加することができませんでした(´;ω;`)

基本の雲15

なぜか消しゴムツールに雲水彩ブラシを入れると、消しゴムではなくふつうの水彩ブラシになってしまいます。また壁です。乗り越える方法を探してみます。まずは違うブラシを入れてみます。

基本の雲16

これもだめでした。次はこの方法でいってみようと思います。

[消しゴム]ツール以外に、[ペン]ツールや[マジック]ツールなど、通常は黒で描画するツールでも、[描画色]を[透明]に設定すると、[消しゴム]ツールと同様に描画部分を消去できます。
非常に細かい部分の修正などは、[消しゴム]ツールではなく、透明色の[ペン]ツールを使うと、今まで描画していたのと同じブラシサイズで修正できて便利です。(https://howto.clip-studio.com/library/page/view/comicstudio_tora_tool_002)

これでやっとできました。透明色にするためには、ここの部分をクリックします。

基本の雲17 基本の雲18

このように消せるようになりました。

雲の基礎GIF3

4:実際に雲を形づけていく

消しゴムツールと水彩ツールを使って適当に雲を作っていきます。

雲の基礎の描き方3

小さい雲や薄い雲も足していきます。後で調整するので適当でも構いません。

雲の基礎の描き方4

他の雲も同じように描いていきましょう。薄い雲は別のレイヤーで不透明度を下げていったほうがやりやすいかもしれません。

雲の基礎の描き方5

4:雲に影をつける

不透明度を60%にしたレイヤーに青色(R175,G215,B240)で影を塗っていきます。クリッピングしたほうが楽かもしれません。

クリッピングとは:下塗りした範囲からはみ出さずに塗る方法

例(クリスタで)色を塗った球体を用意する

クリスタでクリッピングする方法1

もうひとつレイヤーをつくり、左クリック後に「下のレイヤーでクリッピング」を押します。

クリスタでクリッピングする方法2クリスタでクリッピングする方法3

クリスタでクリッピングする方法4

このような表示になると、クリッピングできているということになります。ためしにレイヤー2で適当に描いてみたいと思います。

クリスタでクリッピングする方法5

下塗りからはみ出さずに塗れていることがわかります。

影を塗ったあとがこちらです。

雲の基礎の描き方6

ちょっとだけ気になる雲の形などを調整して完成です。

雲の基礎完成

基本的な雲完成2

参考資料

・出雲寺ぜんすけ「デジタルイラストの『背景』描き方辞典」(SB Creative)

toki

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アーティストに役立つような情報をまとめ、人間関係の手段として芸術が寄与すればいいなと思っています。学んだもの、考えたものは自分だけが独占するのではなく、共有するべきものだと思っています。
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・人体の描き方関連

やさしい人物画

ルーミスさんの本です。はじめて手にした参考書なので、バイブル的な感じがあります。

人体のデッサン技法
ジャック・ハムも同時期に手に入れましたが、比率で考えるという手法にルーミス同様に感動した覚えがあります。ルーミスとは違う切り口で顔の描き方を学べます。

・解剖学関連

スカルプターのための美術解剖学: Anatomy For Sculptors日本語版

スカルプターのための美術解剖学 2 表情編

一番オススメの文献です。3Dのオブジェクトを元に作られているのでかなり正確です。顔に特化しているので、顔の筋肉や脂肪の構造がよくわかります。文章よりイラストの割合のほうが圧倒的に多いです。驚いたときはどのような筋肉構造になるか、笑ったときはどのような筋肉構造になるかなどを専門的に学べることができ、イラスト作成においても重要な資料になります。

アーティストのための美術解剖学

こちらはほとんどアナログでイラストがつくられています。どれも素晴らしいイラストで、わかりやすいです。文章が少し専門的で、難しい印象があります。先程紹介したスカルプターのための美術解剖学よりも説明のための文章量が圧倒的に多く、得られる知識も多いです。併用したほうがいいのかもしれません。

・遠近法関連

パース!

これが一番おすすめです。難易度は中です。

超入門 マンガと図解でわかる! パース教室

これは難易度は小ですが、とてもわかりやすく説明されています。

スコット・ロバートソンのHow to Draw -オブジェクトに構造を与え、実現可能なモデルとして描く方法-

難易度は大ですが、応用知識がたくさんあります。

・色関連

カラー&ライト ~リアリズムのための色彩と光の描き方~
やはりこれですかね。

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