【創作のネタ・題材】アエーシュマとはなにか?意味、エピソード、イラスト、元ネタ【ゾロアスター教】

アエーシュマとは

意味

アエーシェマとは:意味とやり方
アエーシュマ(aeshma):ゾロアスター教の中に登場する悪魔で、悪神アンラ・マンユ(アーリマン)が率いる悪魔の筆頭。聖典『アヴェスター』の中では血塗られた混紡や刃物などの武器をもった姿で描かれている。人間の「憤怒」や「激怒」、「残忍さ」をつかさどる悪魔。アエスマ、アエーシャマともいう。

*1このイラストはアエーシュマに近いですね。毛が生えていて、斧を持っている悪魔のイメージです。

分類:アエーシュマは悪霊の中でも大魔に属し、隊長格

「ゾロアスター教」とは?意味と定義

・ゾロアスター教(Zoroastrianism):ゾロアスター教とは現在のイラン北東部からアフガニスタンにかけての地域で、紀元前数百年前に形成された、「善悪二元論」を基本とする宗教。創始者はゾロアスター。寺院では「聖なる火」が絶えず燃やされていることから、「拝火教(はいひきょう)」ともいわれる。聖典は「アヴェスター」。最高神はアフラ・マズダーで、悪神アンラ・マンユ(アーリマン)と対立している。善神か悪神のどちらに所属するかは人間の自由意志に任されているが、各自がした行為は最後に報いを受ける(終末論)。また、最後には善神側が勝つことが確定されている。古代ペルシアでは広く信仰され、3世紀にはササン朝ペルシアで国教となったが、七世紀にササン朝が滅ぼされ、イスラム教勢力に伴い、衰退した。今ではインドの一部の地域で信仰され、彼らはパーシーと呼ばれている。

 悪魔軍団天使軍団
リーダーアンラ・マンユスプンタ・マンユ(アフラ・マズダーの霊)
アカ・マナフウォフ・マナフ
ドゥルジアシャ
タローマティアールマティ
サルワクシャスラ
タルウィハルワタート
ザリチェアムルタート

上の図はそれぞれ対立している悪魔と天使です。それぞれ七天使、七悪魔が対立しているといわれています。この7人の悪魔はアンラ・マンユの分身的存在です。

上記の悪魔軍団とは独立している遊撃部隊として、大魔という存在があります。この大魔の一人がアエーシェマです。他の大魔のダハーカ竜、悪魔軍のアカ・マナフは悪魔の中でも指導者の位置にあたります。

 説明対立する天使説明
【悪神】アンラ・マンユ悪魔のトップ。アフラ・マズダー天使のトップ。アフラ・マズダーの霊としてスプンタ・マンユという大天使がいる。
【大魔】ダハーカ竜(アジ・ダハーカ)「貪欲」の悪魔。3つの頭に3つの口、6個の目をもち、100者魔術能力がある。アーリマンの息子ともいわれる。アフラ・マズダーの息子である火(アータル)と抗争を続ける。指導者格。アータルヤザタに属する神霊。火の権化。アフラ・マズダーの息子。
【大魔】アストー・ウィザートゥとウィザルシャアストー・ウィザートゥとウィザルシャは地獄で活動する大魔で、死者の首に投げ縄をかけて地獄に引きずり込むそうです
【大魔】アエーシェマ人間の「憤怒」や「激怒」、「残忍さ」をつかさどる悪魔。指導者格。スラオシャヤザタ(神霊)に属する神霊。鎧兜に身を固め、斧を手にしている。
【大魔】アストー・ウィザートゥとウィザルシャアストー・ウィザートゥとウィザルシャは地獄で活動する大魔で、死者の首に投げ縄をかけて地獄に引きずり込むそうです
【大魔】ダハーカ竜(アジ・ダハーカ)「貪欲」の悪魔。3つの頭に3つの口、6個の目をもち、100者魔術能力がある。アーリマンの息子ともいわれる。アフラ・マズダーの息子である火(アータル)と抗争を続ける。指導者格。アータルヤザタに属する神霊。火の権化。アフラ・マズダーの息子。
【悪魔軍】アカ・マナフ「悪思」の悪魔。指導者格。【天使軍】ウォフ・マナフ大天使の一人。「善思」の権化。
【悪魔軍】ドゥルジ「虚偽」の女悪魔。病気を蔓延させたり、死、敵、魔法使い、害虫、猛獣などを人々の前に出現させ、恐れさせる。【天使軍】アシャ大天使の一人。「真実・正義」の権化。
【悪魔軍】タローマティ「背教・憶測」の悪魔。人々に信仰心を疑わせ、忠誠心を乱し、強盗や詐欺師、売春婦、嘘つきなどに仕立てる。【天使軍】アールマティ大天使の一人。「献身・敬虔」の権化。女神や大地の守護神であもる。
【悪魔軍】サルワ「無秩序」の悪魔。悪性、酩酊、不平等、弱肉強食などをもたらす。人g年収団に不平・不満をつのらせて【天使軍】クシャスラ大天使の一人。「王国・統率力」の権化。神の力、威厳、統治、権力の化身として人々を融和させる。
【悪魔軍】タルウィ「熱」の悪魔。砂漠の灼熱や干ばつの暑さなど。【天使軍】ハルワタート大天使の一人。「完全・健全・充足」の権化。水の守護者。
【悪魔軍】ザリチェ「渇」の悪魔。干ばつや日照り。【天使軍】アムルタート大天使の一人。「不死・不滅」の権化。植物たちの守護者。
【神霊】スラオシャ「忠誠」の権化。心霊的。
【神霊】ラシュヌ「公正」の権化。心霊的。
【神霊】アシ「貞節」の権化。心霊的。
【神霊】チスティ「知慧」の権化。心霊的。
【神霊】マンスラ「真言」の権化。心霊的。
【神霊】ウルスラグナ「勝利」の権化。心霊的
【神霊】ミスラ「契約」の権化。心霊的。
【神霊】ダエーナー「教法」の権化。心霊的。
【神霊】ラーター「寛大」の権化。心霊的。
【神霊】ラーマン「安寧」の権化。心霊的。
【神霊】フワル「日」の権化。物質的。
【神霊】マー「月」の権化。物質的。
【神霊】アータル「火」の権化。物質的。
【神霊】アナーヒター「水」の権化。物質的
【神霊】ザム「地」の権化。物質的
【神霊】ワユ「風」の権化。物質的
【神霊】アスマン「空」の権化。物質的
【神霊】ティシュトリヤ「星」の権化。物質的

上記がざっくりとした善と悪の一覧です。

アエーシュマに敵対する善の存在

善の王国では位として神霊(ヤザタ)と精霊(フラワシ)、大天使、そしてアフラ・マズダー(善神)に大きくわかれます。大天使は全部で7人いて、それぞれが悪魔軍の悪魔と対立しています。

アエーシュマと争っているのは神霊の一人であるスラオシャです。

アエーシュマは夜の間に活動するので、スラオシャも夜になると天上から地上に降りてきて、戦います。

結局、アエーシュマはスラオシャに負けてしまいます。

「スラオシャ」とは?意味と定義

スラオシャ(Sraosha):ゾロアスター教のヤザタ(神霊)の一人。「聴取と従順、忠誠」の権化。人間が死ぬと審判があるが、スラオシャはミスラ、ラシュヌと共に裁判官の一人。

善神アフラ・マズダーの耳とみなされ、悪神アンラ・マンユによって苦しめられる人々の叫びを聞いている。人間は死んだ後、3日間死体のまわりをさまようが、そのときにスラオシャに祈ることで悪魔に対抗することができる。

ゾロアスター教でもっとも人気がある神格といわれている。鎧兜に身を固め、斧を手にしている。悪魔であるアエーシュマと対立している。

*2

アエーシュマはどういう悪魔か?悪行と外見

地上の人間に取り憑いて悪さをするそうです。アエーシュマに取り憑かれた人間は凶暴になり、家畜をいじめたり、泥酔して大暴れしたりするそうです。人間の闇の部分である乱暴さ、残虐さ、憤怒を呼び起こし、争いを生み出し、世界を分裂させようとしています。

アエーシュマは血塗られた混紡や刃物をもち、毛むくじゃらの姿で描かれていることがあります。アエーシュマには息子もいて、髪の毛がぼさぼさしているそうです。息子もアエーシュマと同様に、人間に人々の憤怒をあおり、肉欲に誘います。

アエーシュマはアンラ・マンユが率いる悪魔の中でも、指揮官クラスの大悪魔です。分類でいうと大魔に属します。

英語版WIKIによるアエーシュマの説明

「 Aeshma is opposed to Asha Vahishta」と記述されていることから、アエーシュマはアシャ・ヴァヒシュタにも対立していたと考えられます。アシャは大天使の一人です。

さらに「the Amesha Spenta that is the hypostasis of “Truth.”」と続いていることから、大天使のリーダーであるアムシャ・スプンタとも対立していることがわかります。

「This opposition also reflects Aeshma’s position as messenger of Angra Mainyu」とあるころから、アエーシュマはアンラ・マンユの伝令役だったようです。対立しているアシャもアフラ・マズダー(スプンタ・マンユ)の伝令役です。

「The demon’s chief adversary however is Sraosha」と記述されているので、最も敵対している相手は前述のスラオシャですね。

「At the renovation of the world, Sraosha overthrows Aeshma」とあるので、おそらく終末が訪れるときにスラオシャはアエーシュマを討ち滅ぼすということだと思います。

「Aeshma can be driven away by the recitation of a prayer.」とあるので、祈りを朗読することでアエーシュマを追い払うことができるようです。祈る対象はおそらく対立する天使であるスラオシャでしょうね。

民間伝承では、アエーシュマに対立する天使としてミスラも追加されたようです(「the function of battling Aeshma is also ascribed to Mithra」)。また伝承を集めた「デーンカルド」では大天使の一人であるウォフ・マナフもアエーシュマに対立するものとされています(「Denkard 3.116 places him in opposition to Vohu Manah」)。

さらにアエーシュマが司令官としてアンラ・マンユに創られたともあります(「The demon is made commander by Angra Mainyu 」)。

キリスト教の悪魔アスモデウスのルーツ

「アスモデウス」とは?意味と定義

アスモデウス(英:Asmodeus):ゾロアスター教の悪神アーリマンの手下であるアエーシャマ・デーヴァに由来する悪魔。人間の色欲や嫉妬を操り、夫婦の仲を疎遠にし、夫が不貞を働くようにしむけるといわれている。破壊と復讐の悪魔ともいわれる。ミカエリスの階級では位は一番上の熾天使。ソロモンの七十二の悪魔の一人(アスモダイ)で称号は王、72軍団の長。

アスモデウスのイラスト*3

キリスト教で悪魔として扱われるアスモデウスのルーツはゾロアスター教のアエーシュマらしいです。

【創作のネタ・題材】アスモデウスとはなにか?意味、エピソード、イラスト、元ネタ【悪魔】

参考文献

参考書籍

1:知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣

2:悪魔の事典

3:図解 悪魔学 (F-Files No.027)

4:堕天使―悪魔たちのプロフィール (Truth In Fantasy)

5:悪魔事典 (Truth In Fantasy事典シリーズ)

6:各WIKI

https://en.wikipedia.org/wiki/Aeshma

引用画像

1:http://www.theparanormalguide.com/blog/aeshma

2:https://en.wikipedia.org/wiki/Sraosha

3:https://en.wikipedia.org/wiki/Asmodeus

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