【クリスタ】アニメの絵のようなディフュージョンのやり方&ソフトフォーカス【CLIP STUDIO PAINT】

ディフュージョンとはなにか

意味

ディフュージョンとは:意味と定義
ディフュージョン(英:difusion):撮影するときにフィルターを通して光を拡散させることをディフュージョンフィルターという。アニメ塗りなどにフィルター効果をかけるときに使われる。同じようなものに「グロー効果」がある。ディフュージョンは光を受けた物体が輝いているもので、グロー効果は物体そのものが輝いている。たとえば火はそれ自体が輝いているが、火にあたる木は火の光を受けて輝いている。

 

動画説明

アニメの絵のようなディフュージョンのやり方

1:レイヤーを複製する

「レイヤーを複製する」とは?意味とやり方

・複製したいレイヤーの上で右クリックをして一覧から選択。もしくは上のバーの[レイヤー]から[レイヤーを複製]を選択。

レイヤーを複製する方法(CLIP STUDIO PAINT)

レイヤーが複数分かれている場合は結合したほうが良いかもしれません。

クリスタの場合は[レイヤー]から[表示レイヤーのコピーを結合]という方法もあります。こうすることで、元のレイヤーを後から編集したくなったときに困りません。あるいはディフュージョン用にファイルごと複製しておくのもありですね。

【クリスタ】レイヤーとはなにか、使い方とその意味【CLIP STUDIO PAINT】

複製されたレイヤー

複製は3つ作っておきます。

2:合成モードを変更して結合する

「合成モード」とは?意味とやり方

・合成モードとは

合成モードとは?

・「合成モード」は下のレイヤーとの色の重なり方を設定する機能。

乗算レイヤー(クリスタ)

まずはコピー2を「乗算」にして、コピー1(通常)と結合します。

「乗算」とは?意味とやり方(クリスタ)

・乗算:合成モードのひとつ。設定したレイヤーと下にあるレイヤーの色を乗算合成するモード(クリスタ)。合成後は元の色より暗い色になる。

複製されたレイヤー

結合したレイヤーをさらに複製します。名前はわかりやすく変えてます。

「レイヤーを結合する」とは?意味とやり方(クリスタ)

・結合したいレイヤーが2つあるとして、それらを結合したいとき、上側のレイヤーを選択して右クリックでメニューを開き、「下のレイヤーと結合」を押します。もしくは上のバーの[レイヤー]から[下のレイヤーと結合]を押します。ショートカットキーはControl+Eです。

コピーした方のレイヤーを[スクリーン]、コピーする前のレイヤーを[乗算]に変更しておきます。上の画像で言うと「乗算+通常のコピー」の合成モードが[スクリーン]で、「乗算+通常」の合成モードが[乗算]です。

「スクリーン」とは?意味とやり方(クリスタ)

スクリーン(英:screen):合成モードのひとつ。下のレイヤーの色を反転し、上のレイヤーとかけ合わせて合成する。元の色より明るくなる。

スクリーンとはなにか

レイヤーの状況

次に一番上のレイヤーの合成モードを[比較(明)]に変更します。レイヤー名でいうと「結合されたレイヤーのコピー3」です。

「比較(明)」とは?意味とやり方(クリスタ)

・「比較(明)」とは設定したレイヤーと下にあるレイヤーの色(各RGB値)を比較し、明るい方の色を表示する合成モード。

3:レイヤーをぼかす

ガウスぼかし(クリスタ)

合成モードをスクリーンに変えたレイヤーをぼかします。今回はガウスぼかしを使います。範囲は8pxにしておきます。各自調整してください。

「ガウスぼかし」とは?意味とやり方(クリスタ)

ガウスぼかし(Gaussian Blur):フィルター効果のひとつ。ガウス関数をもちいて画像をぼかす処理のこと。上のバーの[フィルター]から[ぼかし]を選び、[ガウスぼかし]を選択することで使える。[ぼかす範囲]が大きいほどよりぼかされる。

ガウスぼかしとは?クリスタ

4:ディフュージョン前とディフュージョン後の比較

ディフュージョン前

ディフュージョン後

ソフトフォーカスとの比較

「ソフトフォーカス」とは?意味とやり方

・写真撮影で結像がやわらかい感じの像となること。イラスト作成では、レイヤーを複製しぼかして不透明度を下げることでソフトフォーカスに近い表現ができる。

ソフトフォーカス

オリジナルのレイヤーを複製し、ガウスぼかしをした後に不透明度を下げてみます。今回は40%にしました。効果をわかりやすくするために、先程作ったディフュージョンのためのレイヤーは非表示にしておきました。

ソフトフォーカス前

ソフトフォーカス後

その他組み合わせ

ソフトフォーカス+ディフュージョン

ソフトフォーカス+ディフュージョンの合せ技です。

グラデーション

ソフトフォーカスの不透明度を25%にして、別レイヤーでグラデーションをかけ、合成モードを覆い焼き(発光)にしてから不透明度を下げてみました。この項目は勉強中です。

光らせる範囲を限定する場合

若干グロー効果の手法と近くなってしまいますが、レベル補正を行います。

「レベル補正」とは?意味とやり方(クリスタ)

レベル補正とはなにか(クリスタ)

レベル補正:画像の明暗や各色の色調をヒストグラムで調整する。チャンネルをRGBにしていると明るさが変化する。ポイントを左に寄せると明るく、右に寄せると暗くなる。エフェクトをかける範囲を限定させるときなどに用いる。上のバーから[レイヤー]>[新規色調補正レイヤー]>レベル補正で使用することができる。

レイヤーを複製する

まずはオリジナルのレイヤーを1つ複製します。

レベル補正とは

レベル補正の調整

次に[レイヤー]>[新規色調補正レイヤー]>レベル補正を選択して光らせる範囲を調整します。黒い三角を右に動かせば光る範囲が狭まります。今回は肌と手袋、背景をうっすら光らせる程度にします。

細かく設定したい場合は、レイヤーを一つにする前に個別に補正をかけるといいかもしれません。服だけを光らせたり個別に光らせる程度を変えたい場合は、個別のレイヤーにディフュージョンをかけたほうが手っ取り早いからです。

複製したレイヤーのみに効果を適用させたいので、「下のレイヤーでクリッピング」を行います。

「下のレイヤーでクリッピング」とは?意味とやり方(クリスタ)

・下のレイヤーでクリッピング:下のレイヤーに描画された範囲だけに上部のレイヤーの描画内容を表示させる機能。1つのレイヤーでたとえば肌の暗い影の部分を塗ろうとすると、線画の外にはみだしてしまうことがあります。そこでレイヤーを2つにわけて、1つは肌色(下)、もう一つは暗い色(上)とします。上のレイヤーに「下のレイヤーでクリッピング」をすると、肌色の範囲のみに暗い色が描画されるようになります。

下のレイヤーでクリッピン(クリスタ)

・クリッピングさせたいレイヤーを選択して、このマークをクリックします。

【クリスタ】はみ出さずに色を塗る!下のレイヤーでクリッピングとはなにか、その意味【CLIP STUDIO PAINT】

下のレイヤーでクリッピング

 

これで色調補正レイヤーがクリッピングされました。

光らせる範囲を限定

次に複製したレイヤーの合成モードを[スクリーン]に変更します。

範囲を限定前

範囲を限定後

これで終わりです。

通常のディフュージョン

ちなみにレベル補正を行わない方法のディフュージョンはこちらです。今回は明度が高いところだけを光らせているので、普通のディフュージョンとあまり大差ありませんね。

範囲を広げる

レベル補正でもう少し範囲を広げた場合は、全体的に光ります。

ソフトフォーカスを加える

さらにソフトフォーカスを加えるとこんな感じです。

参考文献

https://www.pixiv.net/artworks/10041130

https://www.pixiv.net/artworks/10325142

toki

投稿者プロフィール

https://souzoudiary.com/やhttps://souzoumatome.com/、https://souzouhou.com/も運営しています。
アーティストに役立つような情報をまとめ、人間関係の手段として芸術が寄与すればいいなと思っています。学んだもの、考えたものは自分だけが独占するのではなく、共有するべきものだと思います。
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