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【pixivの講座まとめ】陰影についての講座まとめ
- 2016/8/10
- 影の付け方まとめ(pixiv), 絵の描き方まとめ(pixiv), 陰影の描き方まとめ
- いんえいとは, 陰と影の違い, 陰影とは, 陰影の付け方, 陰影の講座
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目次
前置き
ただまとめるだけでは誰がやっても変わらないので、個人的な感想と評価を入れていきたいと思います。評価を見てその講座を見るかどうかを決める判断材料になればいいと思っています。もっといい講座があるよ、という意見があればコメントで是非お願いします。 |
1:pixivの陰影の描き方まとめ(今回の記事) 個人的なランキングです。ブックマーク数が多くても、私が好ましくないと感じたらランキングを落としたりしています。また、ブックマーク数は記事作成時の数値です。 |
2:日本のサイトの陰影の描き方まとめ(pixiv以外) |
3:海外のサイトの陰影の描き方まとめ(hair tutorial) |
そもそも陰影って何?(下調べ)
陰影とは(定義)
陰影(いんえい,shade&shadow):光の当たらない、暗い部分(デジタル大辞泉)。 |
陰と影との違いとは(shadeとshadowの違い)
陰(かげ、shade):物体に帯びるかげ。 光の当たらない所(デジタル大辞泉) |
影(かげ、shadow):物体の作るかげ。 光が物にさえぎられてできる暗い部分(デジタル大辞泉) |
陰影は陰(いん,かげ)と影(えい,かげ)に分けることができます。陰を英語でshade(シェード)、影を英語でshadow(シャドウ)といいます。
明部と暗部、そしてハイライトとは
明部(めいぶ)とは:光が直接当たっている部分。 |
暗部(あんぶ)とは:陰(シェイド)になる部分。 |
ハイライトとは:最も明るく見える部分。 |
陰影を学ぶ必要はあるのか(意義)
要約絵を描くためには光の効果が必要であり、陰影の理解が不可欠。 |
よくデッサンの本などで、影の付け方が説明されています。『スーパーデッサン入門』(グラフィック社)によれば、一枚の絵を描くときには3つの要素が盛り込まれている必要があるといいます。「立体感」、「空間感」、「材質感(素材及び固有色)」の3つです。そしてこの3つの要素に加えて、「光の効果」が必要であり、この全てを満たした場合に見る人の印象に残る良い絵になります。
斜め左に光源があれば、陰影はどうなるのか。真上から、あるいは後ろからはどうなるのか、影はどのくらいの大きさ、明るさなのかなどの基本的な理解が重要です。髪を塗るのにも、厚塗りをするのにも、陰影の理解は重要です。
陰影の基本について
要約
陰影の理解には人体の理解や幾何学、パース、色彩学といった理解が不可欠。
ミクロなことをいうと、陰影の理解は物によって違います。たとえば、四角形の陰影と人間の顔の陰影は当然違います。基本的な仕組みは同じですが、人間の顔の陰影を正確に描くためには、人間の骨や筋肉の構造の理解が必要になります。デッサンなどではまず基本の四角形や球、円柱といった陰影の付け方を学び、そこから人間の顔や木々といった陰影の付け方に応用させていきます。
私のサイトでも球体の陰影の付け方などについて少し紹介しているので、よかったらどうぞ。陰影を学ぶためには、まず幾何的な立方体について学ぶ必要があります。また、複雑なものの陰影を理解するためには、パース(透視図法)についても学ぶ必要があります。絵というものはやはり全体を通して少しずつ完成されていくものなので、陰影だけ学んでも絵は完成しません。
陰影の講座まとめ(pixiv編)
第1位:それっぽく見える影の付けかた
評価
字も見やすく、図もわかりやすくていいと思います。陰影に対するイメージつかむための講座です。幾何的な、円柱や球体などの基礎的な陰影の付け方について説明されていてGOODです。ただアバウトな影の付け方なので、タイトルどうりです。正確な影の付け方ではないことに注意です。
幾何的なものから、人体への影の応用も説明されています。「髪の毛は円錐の集合体と捉える」など、影の立体的な理解が促されていてGOODです。シワの影の付け方などもかかれています。正確にいえば、こうしたかげは「陰」であり、「影」ではないことに注意です。
この講座は「色の選び方」についても説明されています。厚塗りの理解のためには影と色の理解が重要だと前の記事で言いましたが、見事に色の選び方についても説明されていてGOODです。ベースの色を決めて、その影の色を決める方法などもかかれています。彩度を濃くするそうです。また、「乗算で影はつけない」そうです。彩度とは何か、乗算とはなにかといった疑問が出てきた方は調べてみましょう。
彩度(さいど、英: colorfulness, chroma, saturation)は、色の三属性の1つで、色の鮮やかさの尺度である。 彩度は基本的に、色空間の中央軸(無彩色軸)からの距離である。 無彩色(白・黒・灰色)で0となり、無彩色軸から離れるにしたがい増し、純色で最大となる。
具体的にSAIやクリスタで彩度を濃くする方法は?という疑問がわいてくると思います。この講座ではHSVの色をどのようにずらしていくかについても書かれているので参考にしてみてください。
乗算レイヤーについての説明をしているクリスタのサポートがありましたので載せておきます。乗算を使って陰影を付けたい場合のやり方なので、乗算を使って陰影をつけるべきではないという立場と相違しますが、一応参考として載せます。
第2位:光と影の基本を覚えて、金の玉とか金属を描けるようにしちゃう講座!
評価
字も読みやすく、とても丁寧に説明されていてGOODです。「光と影の基本」について説明されています。金属だけではなく、こうした基本の理解は髪や肌の塗り方にも応用可能です。
反射光についてもかかれています。「反射光の色は反射したものの色を反映します」と具体的に説明されていています。ハイライトとその対照の最暗部についても説明されています。この3つを意識して影を描くことで、立体感をより表現できるそうです。
さらにこの講座では金属以外のプラスチックや布、ゴムといった塗り方、表現の仕方にも気を配っています。明部と暗部、そして反射光などの境目をぼかすか、ぼかさないかで表現できるそうです。
応用的なものとして「露出オーバーの演出方法」についても説明されています。一番明るい白をどのように表現するかということです。なるほどと思いました。SAIなら発光レイヤー、クリスタなら焼きこみレイヤーを使ってふちをぼかすそうです。
焼き込みカラー
銀塩写真の「焼き込み」のような効果が得られます。下のレイヤーの画像の色を暗くし、コントラストを強くしたあとに、設定中のレイヤーの色を合成します。
焼き込み(リニア)
下のレイヤーを暗くしたあとに、設定中のレイヤーの色を合成します。
◆【発光】レイヤー(旧:加算レイヤー) 上記で説明した【スクリーン】レイヤーと似たような、重ねた色を明るくする効果をこの【発光】レイヤーで得られます。
こちらのほうがかなり明るいですね。不透明度100%だと完全に白になってしまいます。
第3位:【講座】影の色の選び方・イメージの違い
評価
字は見やすいです。内容が専門的でとても勉強になります。最初に「自然光のもとで物体を見たとき、その影の色は青紫がかって見える」という法則が説明されています。目からうろこです。知りませんでした。
さらに、ナチュラル配色とコンプレックス配色の違いについても説明されています。やはり影の理解と色の理解は表裏一体なんですね。
ナチュラル配色とは:影の色を青紫よりに配色すること すこしぐぐってみました。ナチュラル配色とは別名ナチュラルハーモニーともいうそうです。色彩用語のひとつです。アメリカの学者のルードという人が考えた「色相の自然連鎖」にしたがった配色を意味します。色彩の自然連鎖とは、自然の中に見られる色の変化だそうです。以下がルード博士の発言だそうです。
もっと専門的な原理について説明しているサイトがありました。
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コンプレックス配色とは:影の色を青紫色から遠ざかって配色すること コンプレックス配色は「不調和の調和配色」とも呼ばれるそうです。『黄に近い色相の色の明度を低く、青紫に近い色相の色の明度を高くする配色を「コンプレックス・ハーモニー」』と呼ぶそうです。
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第4位:それっぽく見える影の付けかた(SAI)
評価
字は正直見にくいですが、読めます。「陰」について説明されています。この作者は陰と影の違いについて理解したうえで「陰」と表現しているのでさすがですね。わりと中上級者向けのテクニックであり、陰の基本についての説明ではありません。ですが、基本を理解していたら言っていることがよくわかると思います。主な内容を下にまとめておきます。
1:平面的な側面からの光源による陰の表現
光の比率を半々くらいにすることによって厚みのある身体の表現ができるそうです。光が強い場合は、高いところと低いところにポイント的に陰を残すそうです。
2:左上部からの光源による陰の表現
自らの陰で隠れてしまうことを意識する。
3:左下部からの光源による陰の表現
下半身は陰が少なく、上半身は陰が多くする。境目の線を引くと分かりやすい。
第5位:【初心者向け】半透明影の作り方(SAI)
評価
字は読めます。影を付けたい対象をコピーしてそれを上下反転させ、調整して影にするという方法がかかれています。ぬりつぶさなければ鏡になり、ぬりつぶせば影になるということです。デジタルならではの技だと思います。他にも応用できそうなのでGOODですね。
その他
陰影の講座はpixiv内では少ないです。というのも、影単体の講座というより、髪の影、顔の影、建物の影といったような、別のカテゴリー内で説明されていることが多いからだと思います。
・【講座】影で表情を何とかする試み【漫画】
・陰の色研究まとめ
・髪影の入れ方パターン
・影トーンを減らしたい時のちょっとした小技
・影について簡単な考え方
・メイキングと影色選び方講座
・【塗り方講座】影の色の決め方!
・鉱石に使っている影
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