目から球へとアクセスする
基準幅を用いる
顔を目から描く人多いですよね。今回は目から球へとアクセスしてみたいと思います。つまり目の幅を基準線として用いるということです。
次に同じ幅を2つ増やします。
これで5×5の円ができます。円の中心が目の位置ではないというのがポイントです。円の中心は眉毛の位置より上にくるというのがポイントですね。
さらに下に線を2つ伸ばします。これで顔の縦幅が7になります。
さらに下にも円を作ります。3×3になるように円をつくります。
最後は3.5の中心の位置に向けて線を伸ばすだけです。これでジャック・ハム式の基本形の完成です。
一般的な位置では1:2:2:2とされ、それぞれ生え際、眉毛、鼻、顎にあたります。
ざっくりこんなかんじで適当にパーツを当てはめていけばそれっぽい顔ができます。この顔はムーミン谷の飛行鬼おじさんです。
適当に髪を生やすとそれっぽくなります。目の大きさや顔の輪郭は球体の原型にとらわれることなく、削ったり足したりして利用しましょう。
眼からではなく口から、あるいは耳から、鼻からとどこからでも球体全体にアクセスすることができます。これを繰り返すことで補助線なしに顔がうまく描けるようになるかもしれません。バランス感覚をつけましょう。
参考文献
人体の描き方関連
ルーミスさんの本です。はじめて手にした参考書なので、バイブル的な感じがあります。
人体のデッサン技法 ジャック・ハムも同時期に手に入れましたが、比率で考えるという手法にルーミス同様に感動した覚えがあります。ルーミスとは違う切り口で顔の描き方を学べます。
解剖学関連
スカルプターのための美術解剖学: Anatomy For Sculptors日本語版 スカルプターのための美術解剖学 2 表情編
一番オススメの文献です。3Dのオブジェクトを元に作られているのでかなり正確です。顔に特化しているので、顔の筋肉や脂肪の構造がよくわかります。文章よりイラストの割合のほうが圧倒的に多いです。驚いたときはどのような筋肉構造になるか、笑ったときはどのような筋肉構造になるかなどを専門的に学べることができ、イラスト作成においても重要な資料になります。
こちらはほとんどアナログでイラストがつくられています。どれも素晴らしいイラストで、わかりやすいです。文章が少し専門的で、難しい印象があります。先程紹介したスカルプターのための美術解剖学よりも説明のための文章量が圧倒的に多く、得られる知識も多いです。併用したほうがいいのかもしれません。
遠近法関連
これが一番おすすめです。難易度は中です。
これは難易度は小ですが、とてもわかりやすく説明されています。
スコット・ロバートソンのHow to Draw -オブジェクトに構造を与え、実現可能なモデルとして描く方法-
難易度は大ですが、応用知識がたくさんあります。
色関連
やはりこれですかね。
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