聖獣とはなにか
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聖獣(せいじゅう):聖なる力を持ち、人間への影響力が強い生き物 瑞獣(ずいじゅう)という言葉もあります。瑞兆(良い事が起こる前兆、吉兆)として姿を現す獣のことです。聖獣と似たような意味の言葉です。中国では瑞獣として、四神(四大聖獣)である東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武が挙げられています。 |
1:聖獣の容姿
聖獣の容姿:非現実的で異常な形態をもっています。
たしかに馬に翼がついているペガサスなどは非現実的です。非現実的な姿をすることで、精神的な世界や神聖さを表現しているといえます。人間的な姿をしていないことで、神秘的な領域に存在していることが強調されています。神々が獣の姿をしている場合や、神々に匹敵する力をもった獣も存在します。
2:聖獣の目的
聖獣の目的:人間に対して徳をもたらすケースが多い。また、神々に従う存在です。
たとえば、ユニコーンの角は薬になったり、水を癒やしたり、自然を再生する力があります。
3:聖獣の種類
聖獣の種類:聖獣は同じような姿でも、地域によって扱われ方や名前が違う。
ギリシア神話では、ペガサス、北欧神話ではスレイプニルが登場します。どちらも馬に近い姿をしています。日本神話では八咫烏、西欧神話ではフェニックスなどが神の使いの聖獣とされています。古代中国では玄武、白虎、青龍、朱雀などの四神が有名です。
アジア地域の聖獣
| 名前 | 由来 |
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バロン(Barong) |
バリ、スマトラ、ジュワ島の伝承 |
| ガルーダ | インドの伝承、ヒンズー教 |
| 白鐸(はくたく) | 古代中国神話、日本神話 |
| 玄武、白虎、青龍、朱雀 | 古代中国神話、日本神話 |
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八咫烏(ヤタガラス) |
日本神話 |
| シーサー | 日本、沖縄の伝承 |
ガルーダとは

ガルーダについて概略、意味
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ガルーダ(ガルダ、Garuḍa):宇宙を維持する神ヴィシュヌを乗せて飛ぶ鳥の王。鳥の姿をした神様。 仏教の経典で使われるパーリ語ではガルラ、英語やインドネシアではガルーラといいます。ガルーダの名前の由来はgr(飲み込む)です。ガルダはヴィシュヌのヴァーハナ(乗り物)です。シヴァ(ヒンドゥー教の神)の聖牛ナンディンと同じような待遇を受けています。 ガルダの出自(生まれ)が面白いです。ガルダの母ヴィナターは蛇の奴隷で、ガルダは母を解放するために永遠の命と引き換えにヴィシュヌの乗り物となったそうです。ガルーダはさまざまなアニメやゲーム、小説、ラノベなどの元ネタとなっています。デジモンのガルダモンや、バシャーモもそういった類かもしれません。 |
ヴィシュヌとは、ヒンドゥー教の神であり、那羅延天(ならえんてん)などとも呼ばれます。ヴィシュヌは破壊と創造を司る神であるシヴァと並ぶヒンドゥー教の最高神です。もともとは太陽の光輝く作用を神格化したものだそうです。『リグ・ウェーダ』によれば、天・空・地をたった三歩でまたいだといわれています。
聖なる牛、ナンディン
聖牛ナンディンとはシヴァの乗り物(下に絵があります)であり、乳白色の牡牛です。シヴァが踊りを舞うときに、そのための音楽をかなでるそうです。
ガルーダの姿の特徴

姿は鷹(たか)や鷲(わし)のような完全な猛禽(もうきん、鋭い爪とクチバシをもつ捕食鳥)と考えられていた時代もある。胴体は人間で頭や鉤爪、翼、クチバシなどだけが猛禽類の彫像が一般的である。
インドでは猛禽類はベビを食べると解釈されていたことから、蛇を退治する聖鳥としてガルーダは崇拝されている。また、そうした解釈から、ガルーダは人間に翼が生えたような姿で描かれ、翼は赤く、全身は金色色に輝く巨大な鳥として描かれている。
聖なる象、アイラーヴァタ
(余談)ガルーダの異名はたくさんあります。。ガルトマーン(鳥の王)、スパルナ(美しい翼を持つ者)、ラクタパクシャ(赤い翼を持つ者)、スレーンドラジット(インドラを滅ぼす者)、ラサーヤナ(水銀のように動く者)。インドラとはヒンドゥー教の神で、雷を操る天空の神です。下の図はインドラとインドラの乗り物です。


4×5 original
インドラという神もまた乗り物(ヴァーハナ)をもっています。アイラーヴァタという白い象です。これも聖獣です。4本の牙と7つの鼻をもっています。タイではエーラーワンと呼ばれているそうです。
ガルーダの出自について
大きくわけて2つの説があります。1は次のカシュヤパの項で扱います。2はヴィナターの項で扱います。
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1:聖者カシュヤパとその妻のヴィナターとの間に生まれた。 2:五百年の時を経て卵から生まれた。 |
カシュヤパとガルーダ

https://ja.wikipedia.org/wiki/カシュヤパ
カシュヤパは聖者です。いわゆる聖仙(Rishi)です。賢者、聖人、霊感を得た詩人といった人物を意味します。インドの聖典「リグ・ウェーダ」は7大仙人に最初に明かされたそうです。そのひとりがカシュパヤです。「シャタパタ・ブラーフマナ」というリグ・ウェーダの注釈書によればゴータマ、バラドヴァージャ、ヴィシュヴァーミトラ、ジャマダグニ、ヴァシシュタ、カシュヤパ、アトリの7人が7大仙人だそうです。大熊座の北斗七星にあたる聖人ともみなされるそうです。
面白いカシュパヤのエピソードがあります。インド神話でカシュパヤが三大神のシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマの誰が一番偉いのかを調べに行ったという話です。ブラフマはウェーダの保持者ゆえに偉そうにしたので、評価は悪いです。シヴァは妻のパールヴァティーとシャクティー(霊力を目覚めさせること)をして何百年も待たせ、結局終わらないので、評価は悪いです。
ヴィシュヌは何百年も寝続けていたそうです。怒ったカシュヤパはヴィシュヌを蹴り、目覚めます。目覚めたヴィシュヌは、「足は痛くなかったですか?」とカシュヤパに問いかけます。その優しさに感動したカシュヤパは一番偉いのはヴィシュヌだと決めたそうです。
ヴィナターとガルダの関係について
ヴィナターはダクシャという神の娘で、カシュヤパの妻です。そしてガルダの母です。ヴィナターにはガドゥルーという姉妹がいます。ガドゥルーもカシュヤパの妻で、1000のナーガ(蛇)を産んだ女性です。
ヴィナターはガドゥルーの1000の子供よりも優れた子供を望みました。ガドゥルーの1000の卵は500年後にみな卵からかえりましたが、ヴィナターの2つの卵はかえりませんでした。ヴィナターが焦って卵を壊して卵からかえしてしまい、未成熟なアルナが生まれてきてしまいました。アルナは怒り、ヴィナターが奴隷になるような呪いをかけ、さらに500年後に生まれてくる兄弟が奴隷の身分から解放してくれると言ったそうです。この兄弟こそが、ガルダなのです。
ヴィナターとガドゥルーの賭けについて
ヴィナターとガドゥルーは聖なる馬ウッチャイ匕シュラヴァスの色が何色かということで賭けをして、負けたほうが奴隷になると決めました。ヴィナターは白、がドゥルーは黒と決めました。がドゥルーは勝つために、1000のナーガたちを馬の尻尾に潜り込ませ、黒く見せるように命令しました。そしてガドゥルーは賭けに勝ち、ヴィナターを500年奴隷にしたのです。
聖馬ウッチャイ匕シュラヴァス

ウッチャイ匕シュラヴァス
ウッチャイ匕シュラヴァスはインド神話に登場する7つの頭を持った空を飛ぶ馬です。乳海攪拌(にゅうかいかくはん)という天地創造のさいに生まれたと考えられています。インドラという神のヴァーハナ(乗り物)です。インドラにはアイラーヴァタという聖なる象も乗り物として持っています。マハーバリというアスラの王の乗り物とも考えられています。
ガルーダの最強伝説
出典
ガルダ誕生
ガルダは卵から生まれました。 炎のように光輝き、神々を震え上がらせたそうです。日本仏教もこうした炎に影響を受け、迦楼羅(かるら)と名付け、やがてそのイメージが天狗になったともいわれます。また、不動明王の背後にある炎は迦楼羅炎(かるらえん)と呼ばれ、ガルダの吐いた炎と言われているそうです。怯えた神々はガルダをほめたたえ、その光と熱を収めさせました。
ガルダとガルドゥーの約束
ガルダは母親のヴィナターのところに行きましたが、母親はガドゥルーの奴隷だったので、ガルダも奴隷のような扱いを受け、ガルダは嫌気が差しました。奴隷になった原因がヴィナターのいかさまであることを知ったガルダは、ガドゥルーたちに対して解放するように頼みました。ガドゥルーは不死の聖水であるアムリタという薬を神々から奪ってこれれば開放すると約束しました。
戦神ヴァーユとの戦い、三大神ヴィシュヌとの出会い

ガルダは天上に向かい、戦争の神であるヴァーユなどの神々を倒し、アムリタの周りにあるチャクラムや見ると灰になる大蛇などの罠もすり抜け、アムリタを奪い去りました。ガルダが飛んでいると、最高神のヴィシュヌに会いました。ヴィシュヌはガルダの勇気と力に感動し、ガルダの願いである不死を与え、ガルダはヴィシュヌのヴァーハナ(乗り物)になりました。
インドラとの戦い


ガルダのもとに神々の王であるインドラが最強の武器ヴァジュラを使って襲い掛かってきました。インドラは雷神でもあり、ヴァジュラは非常に硬い金属で出来ていて、雷を操る武器です。しかし、ガルダはインドラの100倍強くなるように願いを込められて生まれてきたので、ガルダの圧勝でした。そこで、インドラはガルダと友情の誓いを結び、ガルダには不死の身体を与えたそうです。ヴィシュヌはガルダに不死を与え、インドラはガルダに不死の体を与えたということになりますね。また、インドラはガルダに、ナーガたち蛇族を食料にするという約束も交わしたそうです。
ガドゥルー、ナーガの結末

ナーガは上半身が人間の体、下半身が蛇の体で描かれることもあれば、インドコブラのような純粋に蛇としてかかれることもあります。ガルダの神話に登場するガルドゥーは女性で、その子どもたちはおそらく上半身が体だと思います。
ガルダはナーガたちのもとにアムリタを持ち帰り、無事に母親を解放することが出来ました。ガルダはナーガたちにアムリタをクシャの葉の上におき、沐浴(もくよく)してから飲まなければいけないといいました。沐浴している間に、インドラがアムリタを取り返し、ナーガたちはあきらめました。なんとか不死になろうとアムリタが置いてあったクシャの葉をなめまわしたせいで、舌が2つに切れたそうです。

ナーガについて
ガルーダ(鳥)とナーガ(蛇、蛇族)の関係について

ガルーダの母親はヴィナターという女性で、その母親の姉妹にガドゥルーという女性がいるとインド神話では言われています。同じカシュヤパを夫としてもっています。ヴィナターはガドゥルーと賭けをして負け、ガドゥルーの奴隷にされてしまいます。ガドゥルーの子供は1000匹の蛇(ナーガ)です。後にヴィナターは鳥の姿をしたガルーダを産みます。蛇に奴隷にされている母親を解放するために、ガルーダは様々な困難に立ち向かうのです。
ガドゥルーが産んだだヘビたちは蛇の王様なのです。蛇神の王はナーガーラシャを意味します。中でも仏教で八大龍王として取り上げられたナーガーラシャが有名です。難陀(ナンダ)、跋難陀(ウパナンダ)、娑伽羅(サカラ)、和修吉(ワシュウキ)、徳叉迦(トクシャカ)、阿那婆達多(アナパダッタ)、摩那斯(マナス)、優鉢羅(ウッパラ)が八大龍王です。
蛇の王ヴァースキ(シェーシャ)について

その中でもヴァースキ(Vaski,ワシュウキ)という蛇が有名です。別名シェーシャ、アナンタともいいます。千の頭をもつ大きな蛇だそうです。千の頭の一つ一つに卍字の印がついているのが特徴です。
ヒンドゥー教によれば、7層の地下世界があるそうです。7層の地下世界のさらに下で、このシェーシャという蛇の王は大地を千の頭で支えてるそうです。乳海攪拌(にゅうかいかくはん)という天地創造のさいに、シェーシャはマンダラ山を回転させる役割を担ったのですが、苦しくて猛毒(ハラーハラ)を吐き出してしまったそうです。この猛毒ゆえに、シェーシャやアナンタが悪として描かれることがあるのかもしれません。この猛毒はシヴァ神という最高神が飲み込んで世界を救ったのですが、そのせいで首から上が青黒くなったそうです。
蛇の王アナンタ

別名はシェーシャです。アナンタの意味は「無際限・永遠」を意味するそうです。シェーシャが自分の尻尾を加えて輪の形になってる状態の時にアナンタという名前で呼ばれます。宇宙が混沌の海で、天地創造がないときに、最高神のヴィシュヌがアナンタを船のかわりにしていたそうです。ヴィシュヌのへそから蓮の花が伸びて創造神ブラフマーがうまれ、そのブラフマーの額から破壊神シヴァが生まれたそうです。この世が終わり、また世界が創造されるまで、ヴィシュヌはアナンタの上で眠り続けているといいます。
ガルーダの絵、イラストなど






参考文献
・https://garudastudy.com/garuda/(国際ガルーダ学会)
・各wiki
・https://ganisa.com/kamisama/category/インドの神様/
・『世界と日本の神々』(西東社)
・『天使・聖獣と悪魔・魔獣』(西東社)





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