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【第2回】blenderを通してパース(透視図法)について再勉強する【視円錐編】
- 2020/6/24
- パース(blender)
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目次
パースにおける視円錐とはなにか
まずは周辺の基礎用語から理解していきましょう。
前回の記事
【第一回】blenderを通してパース(透視図法)について再勉強する【基礎用語の理解編】
関連する記事
パースにおける視円錐とは何か?対角線の消失点とは何か?立方体はどう作るのか?
【blender2.8】視野角(angle of field)の設定のメモ【ブレンダー】
2024/10/17追記
この記事について、改善、修正したものを投稿しました。
【第三回】パースの基礎を学ぶ:一点透視図法で立方体を作成する方法、対角線の消失点について
【第四回】パースの基礎を学ぶ:パースにおける視円錐とはなにか、その設定方法
作成した動画
視点とは
「視点」とは?意味と定義
・視点(してん,英:point of view;Eye Point,EP):観察者が被写体の観察を行う位置。対象物を視る人の目の位置
立点とは
「立点」とは?意味と定義
・立点(りってん,英:stand point,SP):見る人の立っている基面上の位置。足点ともいう。観察者が描く対象を観察する定点。高さは、非常に高い場合もあれば低い場合もある。高く見下ろす場合は、ハイアングル(俯瞰)、低い場所から見上げる場合はローアングル(あおり)になる。
画角とは
「画角」とは?意味と定義
・画角(英:angle of field):カメラで撮影した際、実際に写る範囲を角度で表したものです。焦点距離が長くなると画角は狭くなるため、広角レンズほど画角が広く、望遠レンズほど画角が狭くなる。
なるほど画角が大きいほど広角になり、画角が小さいほど望遠になるわけですね。
パースにおける視円錐とはなにか
視円錐とは
「視円錐」とは?意味と定義
・画角を視覚的に表現したもの、視野の一部で、絵の中に実際に描き込むものを含む範囲。視心を中心とした一定範囲の視野を図形的に表現したもの。線画によって示される視覚領域。周辺視野を除いた人間の標準的な視覚に関連する。
ブレンダーにおける視円錐
ブレンダーにはカメラがあります。カメラを真上から見たものがこちらです。
そして画面(PP)はこちらになります。いわゆるレンダリングされるときの画像です。ブレンダーではテンキーの0を押すとこの画面が表示されます。
そしてブレンダーの設定は視野角は45°にしています。いわゆる画角です。この画角を視覚的に表現したものが視円錐になります。
なにが45°なのか。立点からのカメラの角度が45°なのです。ブレンダーでは人間がペンを持ったりカメラをもったりしているわけではありません。カメラが勝手に上下左右に動いてくれます。カメラが自分で立っている感じですね。真上から角度を図ると45°近くだということがわかります。
さてカメラからの角度を伸ばせば、画面の端にたどりつきます。
視覚的に表示するとこんな感じでしょうか。
この範囲の視覚しか画面内には収まりません。角度を上げればより範囲が広がり、下げれば範囲が狭まります。
仮に画面を正方形とするならば、以下のような視円錐が構成されます。
ブレンダーでこの視円錐を再現しようとしたらこんな感じでしょうか。
ちなみにブレンダーで画面の大きさを変えるには、Sceneの解像度設定が必要になります。
XとYの値を等しくすれば、画面を正方形にできます。この正方形の範囲なら、一点透視図法で45°の視円錐の場合は歪みが少ないということになります。
ではさきほどのオブジェクトに戻して表示するとこんな感じになります。
画面サイズをもとに戻すとこんな感じです。
それでは45°の視円錐から大きく外れた、画面外のオブジェクトはどうなっているでしょうか。設置してみます。
かなり歪んでいますよね。
設定した視円錐を大きく超えると、歪んでしまうことがわかります。反対に、視円錐内なら歪みが小さく済むということです。これは絵を描くときに重要になります。
参考文献
参考書籍
スコット・ロバートソンのHow to Draw -オブジェクトに構造を与え、実現可能なモデルとして描く方法-
引用画像
1:https://ptl.imagegateway.net/contents/original/glossary/%E7%94%BB%E8%A7%92.html
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