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アタリやプロポーションなどの簡単な顔の描き方講座まとめ
- 2016/9/30
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全体の顔の描き方、描き方について
顔の描き方は、顔全体のプロポーションやアタリといった「全体の顔の描き方」と目の描き方、鼻の描き方、口の描き方といった「細部の顔の描き方」に分類できます。今回は全体の顔の描き方のみを扱うことにします。
顔のアタリの描き方、書き方
顔の描き方といえば、A・ルーミスの本です。マール社の「やさしい顔と手の描き方」などが有名。顔を描くためには、全体のプロポーションや、立体的な理解が必要となります。アタリのとり方などについても詳しく説明されています。
今回はpixivで人気の「アタリの描き方講座」を紹介します。
「いろんな角度から描きやすい顔のアタリの描き方を考えてみました。」
「顔の描き方」でブックマーク数が1位です。すごいですね。ルーミスの本を持ってますが、ルーミスより分かりやすく、かつ応用的に説明されている講座だと思います。字は見やすいですし、絵も丁寧です。15Pで量も多いです。
アタリの描き方の基礎と講座の内容
初心者の方は「アタリ」とはなにかわからないと思います。簡単に説明していきます。
丸や四角、十字などでだいたいの目安を書き込んだりすることですね。簡単な下書きです。アタリがないと、左右の目がズレてしまったり、顔が大きくなってしまったりします。
アタリは顔を描く際に重要です。プロの漫画家でもアタリを描いてから顔を描き込む人がいます。慣れるとアタリ無しで顔を書き込めるようになりますが、初心者の方はアタリを描いてから顔を描いたほうが無難です。
よく目にするアタリは、丸形に十字を引く手法です。しかし講座の著者は、丸型に十字だとズレてしまいがちだといいます。
著者は丸形に三角を加える手法を提案しています。
ルーミスは頭蓋骨を「両端を切り落とした球体」とみなしました。まず球体を描いてから、あごなどのパーツを付け加えるということです。これがルーミスの基本です。詳しい比率は著者の講座を見てください。
講座の著者は、この付け加えの部分を「三角」と名付け、より簡略化しています。三角にさらに肉付けしていく手法です。これだと初心者でも描きやすいですね。三角にすることで、顔の多様性にも対応できます。丸顔や四角顔、細顔は基本の三角に付け足す程度によって調整できるからです。アタリの線はとても重要ですね。
この丸+三角というアタリの描き方は、横顔でも応用できます。これは有名なプロポーションですね。また、首を上げた場合や、下げた場合の首や顔の形についても説明されています。「球体を軸ごと動かす」ことがポイントだそうです。軸は十字だと思います。
斜め顔、あおり顔、後ろ顔、伏せ顔といった多様なパターンの顔の描き方についても説明されています。バリエーションが豊富でいいですね。
最後の方で「デッサンとアタリの話」をしています。結論から言えば、デッサンもアタリもイラストなどの絵を描くためには重要だということです。
デッサンの役割は正しい位置に、正しい大きさと角度を配置することです。また、デッサンは「もっと描きたい絵全体に目を配るために、細部細部にのめりこんでいる自分を、一度画面から引き離して、肩の力をフッと抜くこと」が必要だと著者はいいます。とても重要ですね。顔だけではなく体のアタリなども重要になります。
アタリの役割は、「あなたが持っているあなただけの細部へのこだわりを、綺麗にまとめ上げるための松葉杖のようなもの」と著者はいっています。設計図がなければ、細部にこだわった家を建てることが難しいのと同じですね。
「【講座】丸○と6ステップだけで描く 割と簡単 顔講座」
最初に紹介した講座に比べて、量やバリエーションは少なく、説明も省略されている感じがします。
たとえば1で丸を描き、2で下の輪郭を描くと説明されていますが、どの程度の長さなのか、割合なのかが説明されていません。アタリという観点で講座を捉えれば有用かもしれませんが、やはりアタリはプロポーションを同時に理解することで完成されていくものだと思います。
この講座に特徴なのは、幼女の顔の描き方について説明されていることです。幼女の顔の描き方がどうしてもわからないという人などは参考になるでしょう。
ただし幼女、いわゆる小さい子供の正確なプロポーションはルーミスの本で説明されていたと思うので、そちらを参考にしてもいいですね。
「【うごイラ】 アタリの取り方 【文字解説入り】」
GIF的なアニメーションで構成されています。クリックするとアニメーションが止まり、じっくりと観察することができます。「戻る」ことができないので、やや不便です。さっと見たい方には使いやすいですね。
肝心の内容ですが、丸と三角を組み合わせたような線のアタリが最初に描かれます。言葉では「ざっとアタリを描きます」としか描かれていません。
次に、「アタリを塗りつぶす」という工程に入ります。アタリを塗りつぶすという発想はなるほどと思いました。「塗りつぶすことによって線ではなく塊としてとらえられる」そうです。重要なポイントですね。
輪郭だけではなく「面」を意識するというのは絵の基本ですね。そこからは目を入れたり髪を描いたりしてラフを完成させていきます。その上から線画を完成させ、色塗りで終わります。とくに詳細な説明はなかったです。
「【講座】アタリの取り方」
絵はマウスで描いたような絵で、見やすいものではありません。しかし、この講座はアタリの本質に迫っていると思います。私はこの講座好きです。
「動くのは中央の交点だけ」というのは意識せずに実践できている人もいますが、意識したほうがいいと思います。ただ訂正としてコメント欄にもあったように斜め下を向いた場合は上下左右の交点も動きます。
「頭部アタリ」
アタリのパターン集ですね。こういうパターンをコピペしてから下書きするといいらしいです。漫画のアタリには便利ですね。自分でアタリのパターンを作ってみるのもいいかもしれません。
「十字線の意味」
ブックマーク数は少ないですが、立体性の理解には重要だと思います。丸に十字は当たりの基本ですが、なぜ十字なのかという意味について理解していない人もいるはずです。四角で囲って線を作るというのはとても有用です。
ただし、これにパースが加わると理解は複雑になります。アタリの理解は、最終的には遠近法の理解につながっていきますね。
顔のプロポーションの描き方、書き方
最初に紹介した「いろんな角度から描きやすい顔のアタリの描き方を考えてみました。」の中で説明されているプロポーションの理解で十分だと思います。他にもプロポーションについて触れている講座はたくさんありますが、どれも似たようなものです。
プロポーションの描き方の基礎と講座の内容
まずは「プロポーション」とはなにか、という話からですね。
割合とは、全体に対する部分の比率です。たとえば顔を全体として、目を部分とします。目は顔全体のちょうど1/2あたりにくるといえます。これが割合です。数値化したほうが分かりやすいですよね。
かっこよく見える、あるいは可愛く見えるといった顔の黄金比のようなものを模索するのもいいかもしれせん。
顔のプロポーションを正確に覚えることで、正確な顔を描くことができます。もちろん創作において実際の顔のプロポーション通りに描く必要は必ずしもありません。目が極端に大きくてもそれは個性だといえます。
しかし、正しいプロポーションを知っているからこそ、個性的なプロポーションを作ることができます。基本を知ることで、はじめて応用することができるのです。
「人物頭部の標準的なプロポーション」
絵が綺麗で、顔の比率もわかりやすいですね。
この講座では「頭部の筋肉の名称」や「頭蓋骨の名称」についても説明されています。解剖学的な知識は知っておいて損はないですね。ルーミスなどでも顔の比率は触れられています。
顔のパーツのバランスを整えるために顔のプロポーションの知識は不可欠です。ぜひチェックしておきましょう。
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