目の描き方、書き方について

  顔の描き方は、顔全体のプロポーションやアタリといった「全体の顔の描き方」と目の描き方、鼻の描き方、口の描き方といった「細部の顔の描き方」に分類できます。今回は細部の顔の描き方の「目の描き方」のみを扱うことにします。

目の描き方、書き方について前置き

 pixivの目の講座を中心にまとめていきたいと思います。

 イラストの目の描き方、リアルな目の描き方、アニメの目の描き方、漫画の目の描き方、女の子の目の描き方、可愛い目の描き方、デフォルメの目の描き方、ミニキャラの目の描き方など、目の描き方はかなり細かく分類されます。

 「リアルな目の描き方」と「漫画の目の描き方」に大きく分類できます。両方学ぶ必要があります。

 漫画家はリアルな目の描き方を自分なりの解釈とアレンジによって個性的な漫画の目を創造しているからです。目の描き方ひとつで作者がわかるくらいに、目は個性を出すために重要な要素だといえます。

 ワンピースの尾田栄一郎さんは個性的な目を考えるのに苦労したそうです。リアルな目のデフォルメ化とも言うことができますね。

 リアルな目を描けることは大前提で、そこからどう崩すか、簡略化するかだと思います。

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©尾田栄一郎、集英社

リアルな目の描き方、書き方、塗り方【講座】

 リアルな目の描き方を紹介したいと思います。

 目の描き方は全体と細部に分類できます

 一つ目は顔の全体のどの位置に目があるか点です。二つ目は目の中の細部の目の玉の大きさや角度といった点があります。

 両方理解しないと目の描き方を総合的に理解したことになりません。この記事は主に「細部」を扱います。「全体」を扱った記事は別にあります。

「Eye tutorial 目のチュートリアル」【目のチュートリアルクリア(英語版)】

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講座の出典とリンク

 英語で読めない人もいると思いますが、感覚で言いたいことはわかると思います。

 簡単な和訳をここに書いていきます。

1:目を描く

2:光に注意して下色を塗っていく

3:さらにき下色を塗り、色を決めていく

4:上瞼(うわまぶた)の下に陰を落としていく

5:このとき下地と線を合わせていく

6:ハイライトを加えて。下瞼にも光を加え、さらに目を潤いのあるようにする

ポイント1:瞼(まぶた)は目玉の周りを包んでいる

ポイント2:アジア人と、西洋人は目玉の瞼(まぶた)の包み方が違う

ポイント3:目の周りの構造(骨格など)を理解することが重要

ポイント4:目の周りの瞼(まぶた)の変化によって表情を表現できる

ポイント5:頭蓋(ずがい)の受け口に目玉は入っているということを覚える

ポイント6:目の玉の丸みは、下瞼(したまぶた)や目玉を包むこと、あるいは目の下の影などによって表現する

ポイント7:目頭は目玉の影のより下に位置し、実際はすこし光が当たる

ポイント8:よりリアリスティックな絵を描きたい場合は、顔の構造を意識して目頭を表現する

ポイント9:目玉は丸いので、瞼(まぶた)の影の塗り方は目玉をつつむようにして表現する

 目の細部、目の全体的な部分も説明されていてGOODです。特に頭蓋を意識しながら目玉の動きを理解することは重要です。

 瞼は目玉によって包まれていることを理解することも重要です。絵の構造的な部分を理解して細部に取り込むというのはとてもいい方法です。目の動きと瞼の動きをマスターすることによって、より違和感がない絵が描けるようになると思います。

 こうした描き方はリアリスティックなものですが、regerenceでも取り上げられているように、アニメ絵や漫画絵でも応用できるものです。

「リアルな目の描き方」【目の塗り方】

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講座の出典とリンク

 字も絵もきれいですね。とても見やすいです。全体の比率や角度について言及されていないのは惜しいところです。これは目の描き方というよりも、目の塗り方に分類されますね。

 ある程度目を描ける人が、リアルな目をどうやって描けばいいかと悩んでいる場合に有効な講座だと思います。

 色はどういう色なのか?というところも疑問です。RGBで提示されていたらなおうれしいですね。中上級者はスポイトなどで吸い取って実験して学習できると思います。

 デジタル特有の「目のレイヤーの分け方」、「目のぼかし方」、「目の筆の使い方」などについても言及されていてGOODです。

 

「目玉に集中メイキング」【リアルな目玉の塗り方】

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 SAIを使っているそうです。文字や絵は見やすく、綺麗です。目の描き方というよりも、目の塗り方に近いです。

 ここは赤めで、ここは焦げ茶で影を入れるなど、色の説明が少しだけされています。

 頭蓋のイメージから、目を描くという説明がされていて勉強になります。目の周りを塗る際に、どのようなイメージで塗ればいいかなども描かれています。おそらく筋肉の流れなどを簡略したものだと思います。

 どちらかというと中上級者向けです。「レイヤー結合して主線をぼかす」という箇所について詳細な説明が欲しかったですね。

 描かれている方法を実践しても、初心者ではうまく描けないと思います。「フォトショップに変えて鉛筆ペンでしわを思う存分描きます」とありますが、私にはさっぱりわかりません。

 試行錯誤でシワを描いたり、自分で調べたりして画力をアップするしかなさそうですね。こういう積み重ねが、絵描きへの糧になると思います。

アニメや漫画向けの目の描き方、書き方、塗り方【講座】

 構造的にはリアルな目の描き方と、アニメの目の描き方は同じです。ただし、簡略化されたり、デフォルメされたりしています。デフォルメとは意図的に変形させることです

 たとえばリアルな目を、✕や3で表現したりすることです。こういった工夫は漫画やアニメに特有だといえます。写実的に描ければいいという世界ではなく、個性が必要となります。

 単に個性があればいいというわけではなく、バランスがとれている必要があります。左は影があるのに、右がなかったり、遠近感がなかったり、焦点が違ったりすると、整って見えません。

「目を色々な種類・角度で自然に見せるコツ」【斜め向き・横向きの目の描き方】

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講座の出典とリンク

 字も見やすく、絵もきれいです。8Pとボリュームがあります。

 構成は、まず「アニメの基本的な正面の目の描き方」。次に「アニメの斜め向きの目の描き方」があり、「アニメの横向きの目の描き方」があります。最後に「アニメのいろいろな角度から見た目」です。

 マブタ、虹彩、白目、黒目、ハイライトと事細かく説明されています。説明が具体的で理解しやすいです。虹彩とは黒目の部分ですね。黒目の部分の真ん中を瞳孔と言います。

 「眼球は球体に少しふくれたレンズ(角膜)が張り付いていると考えられるので白目と虹彩の影は独立させることができる」という説明が立体的でいいですね。こういう知識は知らなかったです。デフォルメ(簡略化)する場合は、白目と虹彩の影は一緒にするそうです。

 マブタを太くする理由についての説明も勉強になります。「マブタと虹彩の主線が同じ太さの状態で目を横に向けると、目が飛び出しているように見えてしまうから」だそうです。

「理屈で目を描いてみよう!」【目の描き方の理論、根拠、裏付け】

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講座の出典とリンク

 字と絵はそこまで上手ではないのですが、本質的な理屈について説明されていてGOODです。

 冒頭でも言いましたが、個性とバランスの話ですね。たとえば講座の説明の中に、「黒目が眼孔に収まらない絵を描いてしまう」というおかしな点を挙げています。リアルの目では明らかにおかしな点です。

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©尾田栄一郎、集英社

 ではこのワンピースのエネルというキャラの目はおかしくないのか、という話にもなります。リアルの目では明らかにおかしいです。しかし、驚きの表現という効果として素晴らしいです。また、目のバランスは良いです。

 問題は「何を意図するか」ということです。人ではないおかしな人物として、たとえば「黒目が眼孔に収まらない絵」という表現はアリかもしれません。白目がなく、黒目だけというのもアリといえばアリなのです。

 しかし、そういった意図がなく、適当に黒目を眼孔に収めないというのはナシです。

 個性的に見えるエネルの目も、目の玉は左右平行で、遠近感があり、焦点も合っています。左右のバランスは良いのです。また、驚きを表現するという「意図」も感じられます。

 この講座ではそういった目のバランスについて説明されています。「焦点があっていない」、「俯瞰(ふかん)でもないのに下瞼(したまぶた)が逆八の字型になっている」、「白目にしか影を入れていない」など目の「おかしな点」を上げて、正しい目の描き方を提示しています。

「【超初心者用】目の描き方」【萌系の目の描き方】

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講座の出典とリンク

 SAIで講座が作られています。文字は見やすいです。絵は普通です。2ページです。

 超初心者用というよりも、初心者用ですね。目の描き方の基本というよりも、「テクニック」です。萌系の目と、美麗系の目にわけて説明されています。

 白目と黒目の丸を書いて、輪郭をなぞり、線を太くしたりして最後に塗るということが説明されています。非常にざっくりとした説明です。作者も言っていますが、最初の丸のバランスが一番重要です。ここについての説明が、「バランスを見て」という説明だけなのすこしガッカリです。

 いわゆる目のアタリが一番大切で、問題は目のアタリのとり方にあります。3Dツールを使ったり、参考画像を見たり、プロポーションを図ったりしてアタリをとるのが正確だと思います。

「目のメイキング」【SAIの目の描き方】

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講座の出典とリンク

 SAIを使った目の描き方のメイキングです。文字による説明が少ないです。

 目の描き方というより、塗り方に分類されると思います。どのような筆を選べばいいか、どのようなサイズや濃度にすればいいのかという説明が少ないです。たとえば「頻繁にいじる」と「たまにいじる」という表現です。

 サイズは個々人で自由に選んで、試行錯誤していくのが本来のあり方ですが、私のような初心者はすぐ「模範解答」を求めてしまいます。模範解答は一種の近道であり、そこから自分なりに変化させていけばいいという考えの方が私は好きです。 

 

目の特殊な描き方(応用編)

 流行の目や、赤い目などの応用的な目の描き方をまとめていきます。

「目の描き方・流行①」【アニメや漫画、イラストの目の流行】

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講座の出典とリンク

 目の流行や、特徴的な目が分類されています。「なぜ流行っていたのか」という説明もされていてGOODです。表情が作りやすい、描き込みが少なくて済むといった「実用的な目」がまずあります。京アニの目は可愛く見えるので流行ったそうです。

 たとえば可愛く見える目、かっこよく見える目ロリっぽい目、萌える目といった分類は「魅力的な目」として捉えることができそうです。イラストレーターなどの絵師は、実用性よりも魅力を重視していると思います。京アニの目より可愛く見せるためにはどうすればいいのか、と言った分析の材料としてこの講座は役立ちそうです。

 オリジナリティがある目は絵を描く場合とても重要です。目だけでイラストレーターや漫画家を当てることができるようになれば立派なオリジナリティがあるといえます。顔で重要なのは目です。流行りの目を参考にして、魅力的な目を作り出しましょう。

「目の描き方・番外②」【アニメや漫画、イラストの目の種類】

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講座の出典とリンク

 むつみ目、みつみ目、甘露目、ブリキ目、蒼樹う目、のいぢ目、淡い目、目力強調目、縦長うるるんタイプ、ハンバーガー型、円形簡易型、中国系流行型、女性絵師流行型、ジト目特化型、超眼球小さいやんけ型、簡単すぎる目という独自の分類を作者は行っています。

 目の描き方・流行を描いた人の続編ですね。アニメやイラスト、漫画をよくしらない人には「むつみ目」などはわからないでしょう。私も正直わかりません。むつみ目とはなんでしょうか。いのまたむつみという有名な漫画家の特徴的な目みたいですね。

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出典とリンク

 いのまむつみさんのイラストがブログにあったので引用してみます。このような種類の目を「むつみ目」というみたいですね。

 その他にも漫画家やイラストレーターに特徴的な目が挙げられています。それらを模倣するだけでは、オリジナリティががあるとはいえないですね。自らの独創的な目を考える必要があります。有名な創作者は皆、苦心して独自の目を作り上げていったと思います。

 独自の目を創り上げるときに、「過去に流行った目」や、「特徴的な目」、「自分の好きな目」などを素材として、自分の目を考えることは有用だと思います。また、実際のリアルの目の写真を素材として考えることも良いと思います。

 2,3分で考えた目は、だいたいの先駆者が考えてしまっていると思います。後進者であればあるほど、より独創的な目を考えなければいけません。また、漫画家やイラストレーターで売れていくためには、独創的な目であるだけではなく、時代や社会に適合するような売れる目でなければいけません

「男の目の形【SAI】」【男の目の描き方】

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講座の出典とリンク

 目の流行の原型的なものとして、男の目の描き方は位置づけできます。どんな目も最初は幾何学的な、四角形や三角形、楕円なのです。

 これは男性に限ったことではなく、女性も同じです。そこからまつげの量や、目の大きさ、目の玉の割合、色、形状などを調整して独自の目にしていくことができます。

 男性の目の特徴としては、かっこよさや勇敢さが求められると思います。クールなイケメンならまつげは少し多く、目頭もすこし低い位置に、彫りも深くなるかもしれません。こうした特徴はモデルの雑誌や、画像検索で研究して見るといいかもしれません。

「SAIで簡単にかける赤い目」【SAIの目の描き方】

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講座の出典とリンク

 SAIの目の描き方とありますが、フォトショップやイラスタでも可能な描き方だと思います。初心者でも分かりやすいようにブラシ濃度や不透明度まで描かれているのではGOODです。

 赤い目だけではなく、茶色い目、青い目と応用できます。グラデーションのかけ描け方を変えてみたり、いろいろと発展させることができます。

「【講座】 目と表情 【AzPainter2】【目で感情を表現する方法とは】

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講座の出典とリンク

 目の描き方ではなく、「目を描く際の感覚的な説明」だそうです。

 人物の表情が画一的に、どれも同じにならないようにするためにはどうすればいいのかという支点ですね。いわゆる目の描き分け方についてです。

 たとえばつり目の描き方タレ目の描き方説明されています。また、悲しそうな目の効果的な描き方についても説明されています。

「【俺得】目玉のメイキング9種【目玉の描き方】

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講座の出典とリンク

目玉の塗り方が説明されています。字も見やすく、詳細に説明されています。たとえば目玉の塗り方がこのように説明されています。

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 他には厚塗りでも使える目玉の塗り方や、ファンタジーっぽい目玉の塗り方、リアルな目の塗り方などが説明されています。全体的に、ソフトレイヤー、ハイライト、オーバーレイ、HIVなど初心者にはわからない用語が説明もなく使われているので、中上級者向けといえます。

 

 

 

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